大気汚染が人間の知能を低下させることが判明
4月第一週目のリスニングはこの大気汚染のニュースを取り上げました。
大気汚染、、、体に悪そうなイメージはありますが、なんと知能の低下を引き起こすおそれがあるということで、、、。
ちょっとシャレにならないですよね。
今回のスクリプトからのピックアップはこちらの英文です。
The longer people are exposed to polluted air, the greater their intelligence goes down.
(人々が汚れた空気に長く晒されれば晒されるほど、ますます彼らの知能は下がってしまう)
いわゆる、「The more 構文」と呼ばれるやつですね。
The+比較級 SV, the+比較級 SV という配置がお決まりのルールで、
「SVすればするほど、もっとSVしちゃう」という意味になります。
(例文)
The more I know the girl, the more I like her.
(その子を知れば知るほど、もっと好きになってしまう)
今回のスクリプトにあるこちらも、同じ「The+比較級」の構文であることを確認してください。
The longer people are exposed to polluted air, the greater their intelligence goes down.
(人々が汚れた空気に長く晒されれば晒されるほど、ますます彼らの知能は下がってしまう)
☆語句☆
be polluted to ~ ~にさらされる
polluted air 汚れた空気
intelligence 知能
do down 低下する
ちなみに、WHO発表の世界全体の死亡原因トップ10は以下の通り:
1位:虚血性心疾患 2位:脳卒中 3位:下気道感染症 4位:慢性閉塞性肺疾患 5位:気管・気管支・肺がん
なんと3位、4位、5位すべて肺、呼吸器関連の病気です。日本人からしたら意外な結果です。
先進国の場合は心筋梗塞や脳卒中が死亡原因の多くを占めますが、国力が下がるほど肺感染症患者が増えていき、貧困国の死者の大部分は肺感染症や結核、マラリアなどによるものです。国力と衛生環境がある程度比例することが死亡原因の差異となって現れていますね。
原因はもう一つ。
GDP世界2位の中国と7位のインドは大気汚染が原因の死亡数が世界でも断トツの1位2位です。両国はいま猛烈に経済発展を遂げていますが、電力供給の大部分を石炭を主とした火力発電に頼っています。そのためか世界全体で排出される二酸化炭素の3分の1を中国とインドの二カ国だけで出しており国際問題化しています。排気ガスに含まれるPM2.5などの粒子状の有害な化学物質はマスクをつけても関係ないので住んでる人はどうしようもありません。
日本では私を含め、花粉でみんな参ってますが、世界の大気汚染事情に比べれば相当マシなのかもしれませんね、、、。
北京の大気汚染に関するニュース
(中国で大気汚染が深刻化 米中貿易摩擦が影響か(18/11/14))はこちら
NHKスペシャル【巨龍中国】170205 大気汚染 超大国の苦闘~PM2.5 沈黙を破る人々